統一感があって落ち着く部屋を作りたい…
何が1番重要?
ん〜…「色合い」かな!
配色ともいう。
インテリアに配色が重要なのは何となく分かるけど、
- インテリアの配色ってセンスがいりそう…
- 色の相性とか全然わからない…
- すでにうちの部屋は色がたくさんあってチグハグ…
こんな風に悩んでいませんか?
実は、インテリアの配色はコツやルールを知れば、誰でも簡単にできるようになります。
逆に、コツやルールを知らなければ、余程のセンスがない限り上手くいかないことが多いです。
この記事を書いた人
- 現役インテリアスタイリスト
(年間200部屋作成) - 家具家電・インテリア業界10年目
(元有名インテリアショップVMD担当) - 家具家電レンタル・サブスク専門家
(当ブログで50以上専門記事を執筆)
僕は年間200部屋以上作る現役のインテリアスタイリストです。
今回はその経験を活かして、4つの配色のコツをお伝えします。
この法則にしたがって作れば、
- センスがない人でも
- 誰にでも簡単に
- もちろん無料で
落ち着いた、おしゃれな部屋を作ることができます。
たくさんある手法の中から厳選したよ!
とりあえずこの4つのコツをおさえれば配色に関しては十分。
また、落ち着いた空間を作るのにおすすめの色や、色が与える心理効果に関しても解説。
この記事を読めば、なんだか落ち着かないチグハグな部屋を劇的に変えることができます。
おしゃれでゆったりとした時間が流れる、最高の部屋を一緒に作り上げましょう。
記事を読む前に!
実は家具を手に入れる方法は購入だけではありません。
家具もレンタルやサブスクで借りる時代。
買うよりもコストと手間をおさえて、理想の家具を部屋に置けます。
選択肢として知らないのはもったいない!
ぜひチェックしてみてください。
部屋の色合いが落ち着く4つのコツ
早速4つのコツをお伝えします。
- おしゃれな部屋作りの大原則
- 部屋の完成イメージを持つ
- 方向性がぶれないようにする
- 1色+α〜4色+αから選ぶ
- 無彩色は何色入ってもOK
- 木の色には注意
- 70:25:5の黄金比が基本
- ベース/アソート/アクセントの特性を理解
- 黄金比はざっくりでもOK
- 有彩色×有彩色だけ気を付ける
- 自然界にある組み合わせは相性が良い
- 無彩色をベースに組み合わせる
落ち着いた色合いの部屋を作るのにどれも外せない要素です。
1つずつ解説していきます。
インテリアに慣れてない人でも分かるように、丁寧に説明していくね!
部屋の色合いのコツ①テイストを決める
コツの1つ目は部屋のテイストを決めることです。
テイストって北欧とかモダンとか?
その通り!
部屋の雰囲気や種類のことだね。
おしゃれな部屋作り置いて1番重要だよ。
部屋のテイスト決めるとはつまり、部屋の完成イメージを持つことです。
完成イメージを持たずに、その時の気分で自分の好きなもの(好きな色のもの)を買う
これが原因でほとんどの部屋は、まとまりの無い空間になっています。
「適当に買ってしまった物の集積所」が落ち着かない部屋ってことか…
料理経験のない人が、何の料理を作るか決めずに食材を集めてキッチンに立つのと同じです。
まず完成イメージ=テイストを決めてから、自分の部屋に相応しい配色を考えてみてください。
部屋の色合いのコツ②色の数は4パターンから選ぶ
ここからは具体的な配色のテクニックを解説します。
まずは「色の数」!
確かに何色使えばいいのか分からない。
3色にまとめるといいとか聞いたことがあるような…
3色にまとめると上手くいくのは事実ですが、半分正解です。
今回はさらに詳しく色の数の指標を出します。
以下の4つのパターンから選ぶようにすると、統一感のある配色に近づきます。
これを見ただけではよく分からないと思うので、色を数える注意点も交えながら解説していきます。
1色+α:シンプルな部屋向け
上の写真が「1色+α」の例です。
何色もあるように見えるけど?
そうだよね!笑
実は、どんな色とでも相性が良い無彩色(白・グレー・黒)は、1色にカウントしてOKなんだ!
無彩色(白・グレー・黒)は1色にカウントしてOK!
無彩色を1色にカウントする詳しい理由はこちら
無彩色は他の色との相性を選びません。
理由は色の相性の軸となる「彩度」を持っていないから。
無彩色の「白、グレー、黒」は明るいか、暗いかの【明度】の違いでしかありません。
色の明るさの違いで、白が最も明るく黒が最も暗い色
無彩色以外の色には彩度があります。
色の鮮やかさのことで、強さや派手さ
彩度を持たない無彩色は、反発し合う要素がなく、どんな色とでも相性が良くなります。
全部1色にカウントしてOKな無彩色は使いやすいよ!
一応紹介しておきますが、色味を持つ(=彩度が存在する)色を【有彩色】と言います。
色味を持つ無彩色以外の全ての色
ちなみに有彩色の場合でも多少の明度、彩度の違いは1色にカウントしても大丈夫です。
色々書いてますが、とにかく「無彩色はまとめて1色にカウントしてOK!」
これだけ覚えて貰えれば大丈夫です。
α(アルファ)は最も色が少ない、アクセントになっているカラーのことです。
1色+αは、モダンなどシンプルで高級感のあるテイストに多い色数。
洗練された印象のインテリアを作れます。
2色+α:統一感を出しやすい
2色+αは最も統一感を出しやい色数です。
よく言われている3色にまとめると良い!というのはこれ。
良い塩梅なんだね。
人気のナチュラルテイストなどに多く、
・無彩色ベースの空間
+
・家具や床の茶色
+
・アクセントで植物などの緑
という組み合わせがよく見られます。
バランスが取りやすい、初心者の人におすすめの色数です。
3色+α:おしゃれな部屋に多い
SNSや写真アプリのおしゃれな部屋に多く見られるのが、この3色+α。
色が多い印象を受けるよね。
でも応用が効きやすくて、メリハリのある部屋を作れる色数なんだ。
確かに数えてみると当てはまる部屋が多いかも…
差し色を使う北欧テイストなどでよく見る色数。
おしゃれな部屋にチャレンジしたい人はぜひ参考にしたい色数です。
4色+α:やや上級者向け
落ち着いた部屋を作りたい場合、一般宅のMAXの色数だと思ってください。
海外のインテリアではよく見る色数!
インテリアに慣れている人には良さそう。
バランスを取るのが少し難しいので若干上級者向け。
上手くハマれば海外インテリアのようなメリハリが効いた空間になります。
色を数える注意点まとめ
「1色+α〜4色+α」の4パターンを紹介しました。
注意点のおさらいです。
- 無彩色(白/黒/グレー)は合わせて1色にカウント
- 「+α」は差し色や目立つ素材など、その部屋のアクセントになる要素
落ち着いた空間を作る場合は「2〜3色+α」がおすすめ!
2〜3色+αをベースに、自分の理想のテイストにあった色数を選びましょう。
部屋の色合いのコツ③色の割合は黄金比が基本
色の数が分かっても、
「どんな色」を「どれくらいの割合」で分ければバランスの良い配色になるのか?
これが難しいし、分からないよね!
均等に配分するのか、自由にやって良いのか、選ぶ色の数で違うのか…
全然分かりません。
実は色の割合には、黄金比と呼ばれる明確な比率が存在します。
ベースカラー:アソートカラー:アクセントカラー=70:25:5
実際の部屋でみるとこんな感じ
ただ、いきなりベースやアソートと言われてもよく分からないと思うので、1つずつ解説していきます。
ベースカラー:無彩色など部屋のメインになる色
アースカラーは、部屋の中で最も大きな割合の色です。
壁や天井などの色になるのが大半!
どんな色が相応しいの?
- 飽きがこない
- 心理的に落ち着ける
- どんな色とも相性が良い
ベースカラーには、無彩色やニュートラルカラーを選びましょう。
中間にある色という意味で無彩色とそれに近い色(アイボリー、ベージュ、カーキなど)を指す
特に白は日本の住宅で多く使われていますし、部屋を広く見せる効果もあるのでベースカラーに最適です。
こちらの記事で部屋を広く見せる配色に関しても触れているので、興味がある方はご覧ください。
アソートカラー:アースカラーなどのサブの色
アソートカラーは、ベースカラーの次に面積が多いサブの色です。
床や大きめの家具、アクセントクロスなどの色。
25%くらいを占める色だね。
- ベースカラーと相性が良い
- 発色が強くない
- 馴染みのある色
アソートカラーには、ニュートラルカラーもしくは、アースカラーを選びましょう。
地球の大地や植物、海など自然界に合って大きな免責を占める色(ベージュ/ブラウン/グリーン/ブルーなど)
アースカラーは人間が本能的に馴染みがあるカラー群です。
ニュートラルカラーとの相性も特に良いのでアソートカラーに最適。
アソートカラーには、ニュートラルカラーかアースカラーを選んで統一感を出しましょう。
アクセントカラー:面積は少ないが目を引く色
アクセントカラーは全体の5%ほどと1番面積は少ないですが、目を引く色や素材です。
よく言われる差し色ってやつ!
ファッションとかと同じだね。
- 発色が良く存在感が強い
- ニュートラルやアースカラー以外
- 自然界であまり見かけない
よくインテリアで使われるのは彩度が高い原色や、光沢のあるゴールドなどの素材です。
奇抜な色や素材を選ぶわけですが、注意点が1つあります。
普段洋服で身につける色など、馴染みのあるカラーを選ぶ
実は、人間は室内に鮮やかすぎる色があると、落ち着かない事が心理学で証明されています。
ですが、普段からよく目にする色であれば慣れているので大丈夫です。
逆に、一枚も黄色のシャツを持っていない人が、黄色のクッションを部屋に置くべきではありません。
本来、自分の家や部屋というのはリラックスする為にある場所!
落ち着いた空間にしたいなら、アクセントカラーも馴染みのある色にしましょう。
統一感を出すのにおすすめのアクセントカラー
統一感を重視するならゴールドやシルバー、ミラーのような光沢のある素材をアクセントに選びましょう。
上の洗面台の写真は照明やミラーの縁、蛇口のゴールドがアクセントになっています。
原色など発色の良い色を選ぶより馴染むし、簡単!
- 無彩色的な要素がありどんな色とでも相性が良い
- アクセサリーなどで男女問わず身につけるので意外と抵抗がない
- ミラーなども必ず家にあり見慣れている
特に真鍮のようなゴールドは近年トレンドです。
迷ったら取り入れてみて下さい。
部屋の色合いのコツ④色の相性は自然界を想像しよう
コツの最後は色の相性です。
この色とあの色って合うの?
みたいな話。
1番センスがいるやつ…
難しそうに感じますが、ルールはこれだけです。
自然界にあってよく見る、馴染みのある組み合わせにする
パッと聞いただけだとよく分からないと思うので、解説していきます。
有彩色×有彩色の場合のみルール適用
色の数のところで説明しましたが、色は無彩色と有彩色に分けられます。
確か無彩色(白/グレー/黒)以外は有彩色だったね。
つまり色の組み合わせは
- 無彩色×無彩色
- 無彩色×有彩色
- 有彩色×有彩色
この3つしかありません。
ここで思い出してほしいのが、
無彩色は彩度が無いので、どんな色とでも相性が良いということ。
つまり、①と②は深く考えなくてもOK!
うまくいくよ。
問題は③の「有彩色×有彩色」です。
この有彩色×有彩色の組み合わせを考える時のルールが
「自然界にあってよく見る、馴染みのある組み合わせにする」
と言うわけです。
うちにある青のソファにオレンジのクッション合うかな?
みたいな時に思い出してほしいルール。
有彩色×有彩色の相性の良い組み合わせ例
例を出してみます。
「木」って馴染みがありますよね。
色の組み合わせは緑×茶です。
この有彩色の組み合わせはOKってこと!
インテリアに例えると緑色の生地に茶色の足のソファを良くみますが、この組み合わせは相性が良い配色です。
例をもう1つ。
ピンク×緑はどうでしょう?
これは迷う…
OKな組み合わせだよ!
実はこれ、花で良く見る組み合わせです。(花びらと茎や葉っぱ)
チューリップなど、この色の組み合わせの花は沢山ありますよね。
こんな風に自然界にあって、よく見るもの、馴染みがあるもの
更に言うと
「落ち着く」「綺麗」などのポジティブな感情を生み出す色の組み合わせは、相性が良く統一感を出しやすいです。
ちなみに緑×ピンクのインテリア例はこんな感じ。
かなりハイレベルな配色ですが、緑がベースの空間にピンクのソファが入ってもバランスが取れていますね。
有彩色×有彩色の相性が悪い組み合わせ例
ではインテリアにおいて、相性が悪い色の組み合わせとはどんなものでしょうか?
もう分かるよね!
「自然界であまり見ない色の組み合わせ」ってことか。
自然界であまり見かけず、馴染みがない有彩色同士の組み合わせ
例えば下の組み合わせはどうでしょうか?
・青×黄色
・赤×青
・黄色×紫
文字だけでもチカチカしますね。
馴染みがある!と言う人は少ないんじゃないでしょうか。
例えば毒ガエルが色鮮やかなのは、
- 俺は普通じゃないよ〜
- 食べると危険だよ〜
- 美味しくないよ〜
とアピールしているからですよね。
生物が本能的に嫌う色の組み合わせということです。
インテリアの「色」はファッションと違って、常に目に入ってきます。
あまり見かけない、馴染みのない組み合わせは避けましょう。
配色の組み合わせは無彩色をベースに考えよう
インテリアの配色で統一感を出したい場合は、
- 無彩色×無彩色
- 無彩色×有彩色
この組み合わせをベースにすることをお勧めします。
なるべく有彩色同士はぶつけないようにしよう!
間に無彩色を挟むイメージ。
どうしても有彩色×有彩色を組み合わせたい場合のみ、今回お伝えした
「自然界にあってよく見る、馴染みのある組み合わせなのか?」
というルールを思い出してみて下さい。
部屋の色合いが落ち着くカラーBEST3
ずっといても飽きが来ない、おすすめの部屋の色を紹介します。
トレンドも交えながらランキング!
- グレー
- ブラウン
- ベージュ
どれもまとめやすい、おすすめのカラーです。
簡単に特徴を解説していきます。
1位:グレーの色の部屋
- どんな色とでも相性が良い
- ストレスを和らげる効果
- 傷や汚れが目立たない
落ち着いた印象を与えてくれて、使いやすい最強のカラーがグレーです。
扱いやすい無彩色の中でも中間に位置するグレーはどんな色にも合います。
色に迷ったら薄いグレーにしよう。
失敗しない。
2位:ブラウンの色の部屋
- 木や大地など自然の色で馴染み深い
- コーヒーなどを連想しリラックスできる
- 日本の木造建築と相性が良い
ブラウン(茶色)も落ち着きのある色の第一候補です。
特に日本人には馴染み深く、パワーや安定感を与えてくれます。
ブラウンもやや薄めがトレンド!
3位:ベージュの色の部屋
- 大地など自然の色で馴染み深い
- 柔らかい優しい印象を与えてくれる
- 緊張が和らぐ
ベージュは上2色に比べて控えめで、安心感を与えてくれる保護色です。
ナチュラルテイストで多く使われる色なので、アイテムを入手しやすい色でもあります。
トレンドの韓国インテリアでも多く使われているね。
部屋の色合いが与える心理効果
各色が与える心理効果をまとめました。
部屋にどの色を取り入れるか迷った際は参考にしてください。
色 | 心理効果 |
---|---|
白 | 明るい、純粋、清潔 |
グレー | 落ち着き、大人、まじめ |
黒 | 高級感、重厚感、威厳 |
赤 | 情熱、活力、興奮 |
橙 | 喜び、活発、陽気、明るい |
ベージュ | リラックス、柔らかい、優しい |
茶色 | 安定感、温もり、落ち着き |
黄色 | 愉快、軽快、元気 |
緑 | 安らぎ、癒し、安定 |
青 | 知的、落ち着き、信頼感 |
紫 | 上品、優雅、妖艶 |
ピンク | 可愛い、幸福、愛情 |
まとめ:色合いのコツをマスターして落ち着く部屋を作ろう!
今回は部屋の色合いに関して解説しました。
4つのコツを実践してもらえれば、落ち着きのある空間を作ることができます。
インテリアの配色4つのコツ
- おしゃれな部屋作りの基本はテイスト
- 部屋の完成イメージを持つ
- 1色+α〜4色+αから選ぶ
- 無彩色は何色入ってもOK
- 70:25:5の黄金比が基本
- ベース/アソート/アクセントの特性を理解
- 有彩色×有彩色だけ気を付ける
- 自然界にある組み合わせは相性が良い
色はセンスが必要と思いがちですが、この記事の知識があれば統一感のある配色は可能です。
この記事を参考に、おしゃれでゆったりとした時間が流れる、最高の部屋を作り上げてください。
ブックマークして必要な時に読み返してね!
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